北尾先生へ
ご無沙汰しております。私の大学受験の際には大変お世話になりました。
私が至らなかったばかりに先生には多大なご迷惑おかけしたと同時に、付きっ切りで教えていただき、貴重なお時間を費やしていただきました。しかし、それにも関わらず第一志望に受かることができず、大学に通いだしてからはその申し訳ない気持ちをより感じるようになり、中々こうして感謝のお気持ちを伝えることすらできませんでした。恩を仇で返すような大変な無礼を働いておいて恐縮ですが最後までお読みいただければ幸いです。間違った言葉遣いもあるとは思いますがお許しいただければと思います。
私が通いだした時期は大学受験を目前に控えた高校二年生から三年生に上がる春休みでした。先生にお世話になる前の私は、得意でも不得意でもなかった英語というものに対して特別な思い入れはありませんでした。
熟に入ったきっかけも一年先に入った妹がものすごく成績を上げ、それを見た母が大学受験の勉強のために私も入れたという至極平凡なものでした。最初の方は先生の指導スピードに付いていくことに苦労したした。苦手ではなかったのですが、知らなかったことが次々と溢れ、それを整理し覚えることに頭が追いつきませんでした。もともとテスト前以外に勉強するという習慣がなかったのも相まって余計に辛く感じました。
しかし、徐々に慣れ、毎日単語熟語を決められたところまで覚え、文法を解くということが習慣として身についたとき、英語に対して何かが変わり始めた気がしました。そう感じ始めた六月頃、先生に英検準二級の受験を勧められました。最初は自身がなく、とてもプレッシャーに感じました。しかし、先生に教えてもらいながら準二級用の勉強をしていると、だんだん形式と傾向がわかるようになりました。そして当日、筆記試験が始まった数分はとても緊張して英文が頭に入ってきませんでしたが、今までの勉強を思い出すと不思議と緊張はなくなり、問題が解けました。
結果、一次試験である筆記試験を無事合格し、先生のつきっきりの練習の甲斐あって二次試験の面接も危なげながらも合格しました。そうこうするうちに夏休みに入りました。この時期から高校も受験モードになり、夏期講習が始まります。しかし、すでに先生のところでセンター対策を始めていた私は英語においてはほぼほぼ苦労はしませんでした。
そして、十月に差し掛かると、センター試験の腕試しとして英検二級の受験を持ちかけられました。準二級に受かったのもあり、軽い気持ちで二級用のテキストを解いてみましたが、受かるか落ちるかというギリギリのラインでした。
そのことに焦りと不安を感じ、先生に付き合ってもらい、準二級の時よりももっと二級のテキストを解きました。そして二級に受かることができました。本当にあのときは信じられませんでした。とても嬉しかったです。本当にありがとうございました。
あのときに学んだことは今でも役に立ちます。去年の夏にインドへ行った時も、拙いながらもコミュニケーションをとることができました。それと同時に今からでももう一度学びたいと思いました。
今は就活の準備でちょっと忙しいですが、また近くへ行くことがありましたら挨拶に伺いたいと考えておりますので、お願い致します。今更ながら本当にありがとうございました。